JLPGAツアー観戦記

ナイスー♪

2023年 第31戦 スタンレーレディス【最終日】

【最終日】
 2日目の観戦叶わず。
 森田遥が6年ぶりの優勝。今日は森田が勝つ日だった。
 ノー・ボギーのクレバーなプレーに加えて運も味方に。17番のティーショットはOBへ真っしぐらだったが、男子バレー日本代表の小野寺選手のごとく、ひときわ背の高い木が見事にブロック。フェアウェイに森田のボールを押し返した。このホールをパーとした森田は2位に2打差のまま最終ホールへ。そういえば5年くらい前のサントリーだったか、キム・ハヌル堀琴音の猛追を受ける中、17番で同じようなラッキーがあって優勝したっけ。
 森田を追った安田祐香柏原明日架だったが、あと一息届かず。特に18番の柏原のバーディパット、これを決めれば1打差に迫り、3打目を準備している森田にプレッシャーをかけることができただろう。
 しかしボールは無情にもカップ左をくるっと回ってどこか遠くの方へ転がっていってしまった。
 その瞬間、こんな声がどこからか聞こえてきた気がした。

 「ダメです。今日は森田遥が勝つ日なんです

 森田遥選手、6年ぶりの優勝おめでとう。

 最後に菊地絵理香選手。2日目は5バーディ・3ボギーでお疲れのところ見事予選通過。最終日は3バーディ・2ボギーで35位Tフィニッシュ。おつかれさまでした。来週の富士通は生観戦にうかがいます。元気なプレー期待してます。

 

柏原と濱田茉優が80pt、尾関彩美悠が33ptゲット。尾関と濱田はMR50位以内に

 

2023年 第30戦 日本女子オープン

 開幕。
 DAZNの配信がないので公式のスコア速報をチラチラと見るしかない。
 菊地絵理香はINスタート、8番まで-4の2位Tと好位置にいたがラスト9番でダボを打った模様。
 ここまで29戦で9回しか打っていないダボがここで出た。
 これはもう初日で良かったとポジティブに捉えるしかない。きっと気持ちは引き締まったことだろう。
 首位とは3打差。
 まだまだ、これから。
 まずは明日、予選をしっかり通過して、最高の週末を迎えられますよう。
 

 それにしても岩井明愛の好調が止まらない。3週連続をキメるのか。
 しかし今回の上位陣は豪華。申ジエがいないくらいか。
 さすがは公式戦。

 

菊地選手、今季は4日間大会の成績がいいので、このまま終わるわけがない

 


かわいいのも貼っておく。昨年末のアワードの1コマ。かわいすぎる

 

 2日目。
 菊地絵理香選手、ハーフで首位に追いついてしまった。昨日ダボった9番にもきっちり落とし前をつけて。かっこいい。かっこいいのにかわいい。

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 そして並んだりしない。一気にちぎった。

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 かっこよすぎる。

 結局10バーディ・2ボギー、Today-8という異次元のスコアを叩き出しトータル-10、単独首位で2日目を終えた。

画像2番のボギーで怒りスイッチが入ったと思われる

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ナイスラウンドでした。ヘトヘトですよね
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追っ手が誰かは関係ない。自分に勝てれば間違いなく戴冠できるはず

 ところで、ちょうど先ほどニトリレディス優勝のトレカが届いた。
 裏面の「年間複数回V宣言」の頼もしいこと。この日本オープンを獲って、さらに最終戦も持っていってもらいたい。
 ビッグスコア翌日のジンクスなどは吹き飛ばして、明日も大暴れだ。

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やっと届いたのがビッグスコアの今日という、Wうれしい
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また優勝「したい」、じゃなくて「します」。かっこいい

 【3日目】エリカ × エリカ
 最終組の緊張感、すごく良かった。
 今日は英莉花の日だった。
 長いのがことごとく決まった。
 一方、絵理香は1日中なんとよく耐えたことか。 
 炎のパーセーブ連発には涙が出てきた。
 todayイーブンはまったく悪くない。
 後続の伸びがそれほどでもなかったのも好材料だ。 
 英莉花は今日で出し切った。
 明日は絵理香の日だ。

 メジャー初戴冠は直ぐ目の前だ。

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あと数センチで決まらなかったが最終ホールのバーディパット前の全集中の表情
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できるだけこういう事はしたくないのだが、あまりにかっこいいので公式より拝借


 追伸
 好きな選手の1人ではあるが
 明日だけは彩佳はすっこんでいてほしい。

 

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【最終日】エリカ × エリカ[第2部]
最終日、NHKを見ながらライブで、実況よろしく進めていこうと思う。

【5番】Par.5
放送開始後すぐに原英莉花のイーグル。
しかし菊地絵理香、それに動じず確実にバーディゲット。英莉花と1打差。
原英莉花 -13
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -9


【6番】Par.4
絵理香、ティーショットを入れてはならない右バンカーへ。
フェアウェイに出して勝負の3打目はピン上3m。これも炎のパーセーブ。
英莉花とは1打差のまま。
原英莉花 -13
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -9


【7番】Par.3
絵理香、ティーショットは安全に右から、ピン12m。上り下りのぐちゃぐちゃライン。しっかり2パットでパーセーブ。
しかし英莉花は3mを決めてバーディ。これで2打差。今日の英莉花、完璧すぎて手におえない。
古江はバーディ。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -10


【8番】Par.4
絵理香、完璧なティーショットでフェアウェイど真ん中。
英莉花のティーショットは右へ、だが運も味方しファーストカットに戻ってくる。
強烈なアゲンスト。絵理香、2ndは2オンもピン10m以上。すばらしい距離感で確実に2パットでパー。
一方の英莉花、2ndはバンカーへ。今日初めてショットが乱れた? しかし完璧なバンカーショットで1.5m。ピンチがピンチにならない。
さあ、鬼門の9番へ。
古江がボギーで1つ落とす。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -9


【9番】Par.4
絵理香、ティーショットはフェアウェイ、松の木の左へ。少しアングルに木がかかるが2ndは2オン4m。
英莉花は左へ。バンカー超え&手前ピンで難度高めの2nd。安全に2オン6mを2パットでパー。
英莉花との差を詰めるチャンスだったが、パーで2打差のままサンデーバックナインへ。
古江がダボで後退。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -7


いよいよ運命のナショナル・サンデー・バックナインへ
昨日同様パーオンしても難しいラインばかりが残る絵理香。
これでノーボギーは奇跡。
最終ホールはパー5、それまでに英莉花の前に出ていたい絵理香。



【10番】Par.4
飛ばす英莉花、フェアウェイ左へ。
飛ばないけど絵理香、気にせずフェアウェイ真ん中へ。
2nd、ピン奥、7m下り。これも難しい。風で戻されたか弱い。2パットでパー。
英莉花、バックスピンの転がり過ぎも自身の落下点で剥がれた芝がストップをかける。運も味方に。
そのバーディパット「入るな」の願いが届いたかパー。
残り9ホールで2打つめるのは不可能な雰囲気。
今日の英莉花にまだ1つしか離されていないのは奇跡。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12


【11番】Par.4
絵理香ティーショット、バンカ脇のラフへ。
2nd、奥のOBが怖いのでつっこめず。ピン8mは、まんまと英莉花の先生パットに。
ここでも運は英莉花の方へ。
しかし英莉花決められず二人ともパー。
ずっと英莉花のパーパットはほとんどタップイン。
一方、絵理香のパーパットは神経を使うものばかり。その疲労度は計り知れない。
古江が11、12連続バーディで生き返りそう。今日だけはすっこんでいてほしいのに。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12
古江彩佳 -9


【12番】Par.3
英莉花が完璧なティーショット、2mにつけてバーディ。と思ったがカップ左を舐めるようにボールはそれる。パー。
絵理香、グリーンオンも6m。バーディパットは打っているが、5番以降チャンスはない。
また上って下るのライン。打てずにパー。
3打差になるところが、なんとか2打差キープ。
この1打は大きい。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12


【13番】Par.4
英莉花、絵理香ともフェアウェイど真ん中。距離は負けても他は負けない気持ちで。
健気なプレー姿勢に見ているこっちがもう泣きそう。
英莉花は2nd、奥、難しい7m。完璧な読みから放たれたボールだったが、
これも数センチで入らず。まだ運は残っている、決めろ絵理香!!!!
絵理香、ピン3mやっとチャンスがきた。
でもほんの少し、ほんの少し弱かったのか。バーディならず。
今日これまで張り詰めていた緊張の糸が切れるには十分か。
このあとまだPar.5が2つも残っているし、
これで決まってしまったかな。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12


【14番】Par.4
英莉花は見せつけるようにティーショットを遠くのど真ん中に。
絵理香はそう遠くないところの激烈なラフへ。
服部道子いわく、パーで上がれたら120点というラフ。
しかし3打目、すばらしいアプローチで3m、パーの可能性が出てきた。
決めてほしい。
そこで雨が。。。
これは北海道(あのニトリの時の)の雷様が出張してきてくれたのか?
英莉花、2ndがグリーン傾斜から外へ出される。ウエッジで3打目。ピン3m。簡単にパーゲット。
そして絵理香、外せばまた1打離されてしまう、このプレッシャーのかかるパーパットを、また見事に決める。(服部道子、絵理香に120点をあげてくれよな!)
絵理香はまだまだ諦めていない。だが、私の涙腺はもう崩壊寸前だ。
英莉花との差は2打のまま。
原英莉花 -14
菊地絵理香 -12


【15番】Par.5
絵理香、ティーショットが14番に続いて右へ。
バンカーあご近く。なんとか出したが3打目はアゲンストでエッジまで200y。
絵理香の飛距離で3オンは限りなく厳しい。
しかし、ここでまさかの奇跡が起こる。
渾身のフルショットがアゲンストを切り裂いてグリーンを捉えたのだ。
おぉ、一体その小さな身体のどこにそんな力が残っていたんだ……。
なんという執念だろう。
でももう、もう十分だよ。
ここで私の涙腺は完全に崩壊してしまった。
一方、英莉花はピンまで55y位置からの3打目はピン4m。
先に打つ絵理香、カップから6m以上あるがこのバーディパットを決めたら、まだわからない。
神様どうかこのパットだけは……。
テレビの前の、そして現地の絵理香サポーター全員が祈った。
だが運命のバーディパットは残念ながらカップには届かなかった。
その直後の英莉花のバーディパットは見事カップへと消えていった。
残り3ホールで3打差。
この状況で今日の英莉花をまくれる選手がいたら教えてほしい。
原英莉花 -15
菊地絵理香 -12


【16番】Par.4
ここが最後の機会だったと思う。
絵理香、またも炎のパーセーブで英莉花のボギーを待つ。
だが、英莉花は崩れなかった。見事すぎるパーセーブ。
ここで絵理香にわずかに笑みが。
投了、かな。
それにしても今日はここまでノーボギーの絵理香。
2バーディー・ノーボギー、これでは足りなかったのか。
原英莉花 -15
菊地絵理香 -12


【17番】Par.3
15番の3オンからもう、涙で曇って画面がよく見えない。
英莉花は安全にグリーンオン。
絵理香はもう力が残っていない。
ボールがうまく捕まらない。
遠くに飛んでくれない。
グリーン右手前のラフからの2nd、ナイスアプローチでパー。
このパーセーブだってかなり凄かったが、
英莉花は簡単にパーゲット。

原英莉花 -15
菊地絵理香 -12


【18番】Par.5
英莉花、絵理香ともにパー。
13番のバーディ逸で並の選手ならそこから最低3つはボギーを打ったことだろう。最後のこの絵理香のパーセーブがどんなにすごいことなのか、今なら本一冊書ける自信がある!

さあ、どんな物語にも終わりが必ずあるように、エリカとエリカのマッチプレーもフィナーレを迎えてしまった。
原英莉花 -15
菊地絵理香 -12

 


 

 

 この最高に素晴らしい対決を見せてくれた二人にどうしても感謝の意を伝えたかったのだが、いつものドキュメンタリー口調ではあまりに失礼だと思ったので、手紙を送るような形で伝えたいと思う。

ふたりのエリカさんへ

まずは、おめでとうございます原英莉花選手、きょうは完璧でした。

そして菊地絵理香選手、昨日に続き我慢我慢のゴルフでした。

菊地選手のきょうのプレーは、この後の試合でまだまだ優勝ができることを証明しましたね。

原選手に食らいつくその姿は「感動した」という言葉ではあまりに足りない。

語彙力のない自分に腹が立つほど、素晴らしいプレーでした。

今回優勝に手が届かなかったのは残念ですが、

メジャーに挑戦するモチベーションを持ってプレーするあなたを、これからも見続けることができるのはうれしくもあります。

きょうは頭も体もクタクタでしょうからゆっくり休んでください。

4日間本当におつかれさまでした。

富士通レディス、現地で応援できるのを楽しみにしています。

今季イチの名勝負、と言いたいがきっとリコーを獲りにいくと思うので、その言葉はまだ封印しておこう。いや、待て。やはり言いたいのだ。
ひねくれてこういう言い方をすれば、前言を撤回せずに済みそうだ。
「最終戦リコーカップを除いて、今季一番の名勝負はあのナショナル・オープンだった」
こう言える最高の11月が訪れますように。


ほら、なんだか今日負けた悔しさが

これからの楽しみによって優しく包まれるでしょう?

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【プレビュー】2023年 第30戦 日本女子オープン

「春休みに初インドを計画しています」
「いいじゃん。どのあたり?」
「そりゃ、マストはバラナシです」
「やっぱそっか。でも……」
「何です?」
「招かれた人だけなんだよ。インドに行けるのは」


 遠い昔、学生時代のこと。
 「アジアンジャパニーズ」という本を仲良しだった年上の女性に借りた。本を貸してくれた彼女は、バリ島とインドと日本を三角移動で暮らしているいわゆる旅人だった。彼女に旅の話を聞いていて、完全にインドにハマってしまった私は、今すぐにインドへ行かねばと思い立ったのだ。それを彼女に伝えたときの会話が冒頭。
 あれから数十年、未だにインドには行けていない。

 

 明日から日本女子オープンが福井県芦原ゴルフクラブ 海コースで開催される。
 今季メジャー3戦目にして最高峰とされる大会だ。
 メジャー、誰もがそのタイトルを渇望するが、通算16勝のあの上田桃子でさえ55回挑戦して未勝利という、そこには強さだけでは勝てない何かが間違いなく存在する。
 我らが菊地絵理香選手もこの日本女子オープンに忘れ物がある選手の一人だ。2015年のプレーオフ4H目、望みを繋ぐボギーパットが左にギュッと切れたあのシーンを、私たちはどうしても思い出さずにいられない。


 もしかしたらその時の菊地選手は、まだメジャーから招かれていなかったのかも。それから8年がたった先月のニトリレディス優勝。2度の中断や名手のまさかのパー逸など、これは完全に招かれた者の勝ち方だった。
 菊地選手は今、2015年には持っていなかった「持っている」を持っているはず。4日間招かれた方へ歩き続けて、どうか最後にあの魔法のランプを掲げてもらいたい。
 

 

2023年 第29戦 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

【プレビュー】
 宮城県利府ゴルフ倶楽部に於いて、9/22(金)より3日間で開催される。
 昨年は山下美夢有が優勝。内容についてはメモを引用させていただく。

【モンスター山下 爆誕
ミヤギテレビダンロップ女子オープン 9/23~25 利府ゴルフ倶楽部(宮城)
先日の川崎春花のメジャー優勝について、「モンスター誕生」と書きそうになったがやめておいてよかった。今週、真・モンスターが爆誕したからだ。昨年ブリジストンレディスで稲見萌寧がやった-11は、しばらく破られないだろうなと思っていたら、初日12バーディ・ノーボギー。これ以降は敬意を込めて「モンスター山下」と個人的に呼ばせてもらうことにする。結果は書くまでもないが、-18で山下がゆったりと優勝。菊地絵理香は予選落ち。

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昨年初日ホールアウト直後。そりゃあ笑顔がこぼれるよ

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昨年2日目、追撃する三ヶ島かなのビッグスコアもむなしい

 さて、今年の山下である。初日は畑岡奈紗小祝さくらとのペアリング。途中海外参戦があったとはいえ、6月のニチレイレディス以来勝利から遠ざかっている。相性抜群のこのコースで勝ち方を再確認し、万全の体制で次週のメジャーに臨むことができるか。
 それと、佐藤心桑木志帆の初優勝があるとしたら今大会あたりかな、と予想している。
 さらに今大会終了後に第2回リランキングが実施される。30位台に入っておけば、残りの6〜7試合の出場資格が得られるとあって、下の表の順位にいる選手たちは燃えに燃えているはず。

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個人的には薮田梨花吉田弓美子にがんばってもらいたい

 最後に我らが菊地絵理香選手。先週もしぶとく予選通過し見事にポイントゲット。今週初日は10組スタート。櫻井心那蛭田みな美とのペアリングで配信開始と同時刻にティーオフだ。以降の組が豪華なので、普通にしていたら2番からはおそらく映らないだろう。アースのときのようなスタートダッシュを決めて、たくさん画面に映ってほしい。

【初日】

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 DAZN観戦中に違和感。あれ?10組、なんかおかしいぞ。
 いつのまにか櫻井心那蛭田みな美のツーサムになってないか? 
 そう、我らが菊地絵理香選手、3番終了後棄権。
 残念。。。
 次週に向けてしっかり休みましょう。
 その蛭田がナイスプレー。7バーディ・ノーボギーで首位T発進だ。こうなったら今大会は蛭田を応援することにしよう。
 櫻井心那も14番までは4バーディ・1ボギーと悪くなかったが、15番で池に2発打ち込み+4。いつものポーカーフェイスがわずかに赤みを差したか。怒るとこういう雰囲気になるのだな。
 きょうは仕事が忙しかったため、ところどころが抜けているのだが、パッと画面に戻ると上田桃子のバーディパット。結局4つのバーディを全部見ることができた。特に18番のバーディ締めのときはとてもカワイかった。

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あちゃー。 菊地選手、このあと3パットでボギースタートだったが無念の棄権
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18番バーディを決めた上田桃子。この笑顔である

【最終日】
 最終日も磐石だった岩井明愛が2週連続「完全」優勝。
 これはイボミ、申ジエ、鈴木愛の3人しか達成していない記録だそう。
 もう終盤の連続ボギーでのスコア崩壊を心配するような選手ではなくなった。
 昨年妹の千玲が初優勝からの2週連続優勝をキメたときに、双子の親である私は真っ先に明愛の心配をしてしまう。その時の気持ちを、明愛が今季初優勝を飾ったバンテリンレディスの観戦記で書かせてもらった。

https://note.com/kingyohiyoco/n/n1cd8e3495fd2

 さあ、もう次のステージへ。
 思った以上に早い展開だが、こういうのは早い方が良いに決まっている。ちょうど今日、勝みなみも言っていた。
 「ゴルフが好きな人は向こうでやるべき。もっと早く行っておけばよかった」と。
 来週のメジャーも軽く獲得するかも……そんな予感しかしない強さを見せた最終日だった。

 さて、メルセデスランキング女王争いでも今日イチのシーンがあった。
 申ジエを追う山下美夢有が-9でホールアウト。申ジエは-7で最終ホールへ向かう。2人のポイント差は現時点で85pt。山下が申ジエとの差を詰めるのは確実とみたが、申は執念のイーグルをもぎ取ったのだ。なんという凄まじい気迫だろう。年間女王を悲願とする申ジエの思いの強さを改めて見せつけられた。山下は1歩もジエに近づくことができずに今大会を終えることになった。

 最後に菊地絵理香選手。初日で棄権だったがゆっくり休んで体調を整え、来週のメジャーに臨んでほしい。日本女子オープンへの思いの強さは誰にも負けないはずだ。

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西郷どんのアルバトロス崩れのイーグルもすごかった

生観戦、予定通りいかんなぁ


現地で観戦してこその“観戦記”ですよ
 と、某ゴルフ雑誌のデスクが言う。
 ぐぬぬ、、、私のブログへの批判か? まあ、いい。
 今シーズン開幕前に、今季は関東圏で行われる7試合の生観戦を目標としたが、4月のパナソニック、6月のアース、同じく6月の資生堂の生観戦が叶わず、今のところ6月のニチレイレディス1試合のみにとどまっている。
 残り10試合、関東で行われるのは10月の富士通樋口久子、11月の伊藤園、この3試合だ。もうこれは全部行くぞと自分に気合を入れ直す。
 どうか10月だけは仕事の波が平穏でありますように。
 ところでタイトルgifは、菊地絵理香選手が勝った8月のニトリでのウイニングパットだが、打つ前に何かつぶやいていたのが見えた。自分のニトリ観戦記では勝手に想像して書いてしまったが(「手、動け」とは言ってないだろう)、実際なんと言っていたのか気になるところ。いつになるか分からないが、もしお話うかがえる機会があったら聞いてみたい。

hiyocokingyo.hatenablog.jp

 

2023年 第28戦 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック

 


【初日】
 メジロパーマーこと、岩井明愛がやはり飛び出した。9バーディー・ノーボギー、2位に3打差をつけるロケットスタートに成功。4つあるパー5で3回イーグルパットを打つことのできるその飛距離よ。代名詞の直ドラなんか見せたりして、エンタメ性もバッチリだ。それなのに今季まだ1勝止まりなのは、まさにメジロパーマーのようなゴール前での失速にある。ラスト2ホールを普通にパーであがれば優勝、やらなくていいプレーオフもあったはず。今回は3日間で-30を出すくらいの気持ちで弾丸ゴールをしてほしいものだ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC

 2位Tに山下美夢有、大出瑞月、稲見萌寧、笠りつ子
 優勝すればMRランキング1位に返り咲けるこのチャンスを山下が逃すはずがない。そして稲見もいい位置、そろそろ優勝したいだろう。先週の自分の不甲斐なさに怒る西郷真央も虎視眈々と首位を狙う。

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 最後にスキップ先輩こと、菊地絵理香選手の初日は、4バーディ・2ボギーの-2、41位Tだった。おそらく明日のカットラインはその-2だろう。ちょっと努力が必要なムービング・サタディになってしまった。なんとか予選通過して少しでもポイントをゲットできるよう、明日は山梨県の山奥でシャインマスカットの神様にでも祈るとしよう。画像
8番ホール、ナイスバーディの菊地選手

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ホールアウト、お疲れの表情。ハットよりキャップの方が似合いますよ。 明日はぜひキャップでお願いします

【最終日】
 2日目は観戦かなわず。
 最終日、岩井明愛が4月のバンテリン以来の今季2勝目をあげた。今日のこの2勝目までに何度優勝争いをしたのだろう。
 勝ちを逃した悔しさをその都度積み重ね、その思いを爆発させたのが16番Par.3のティーショットだった。
 今日岩井明愛を追った者たちに、その迫力の物足りなさを感じたので、いつも通りクドクドダラダラと書き続けていたのだが、表彰式の明愛の涙をみて、書いたそれらを消去した。
 これでまた強くなる。もう舞台はここ(日本)ではない。海を超えてゆけ。

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おめでとう。辛く長い今日だったけど最高のエンディングを迎えたね
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ディフェンディングチャンピオン尾関彩美悠はトップ10フィニッシュ


 最後に菊地絵理香選手。トータル-5、39位Tで5.10ポイントゲット。リコーまであと10試合。